オーバードライブキャット

突然ですが、皆さんはローズウッド指板やサテン・オイルフィニッシュのネックの
保湿ケアには何をお使いでしょうか？
殆どの人が「レモンオイル」（または「オレンジオイル」）と答えると思います。
自分もそうでした。
ですが、レモンオイルを使った直後はともかく、数時間経つとカサカサになって来ませんか？
そうなんです。
どうやら、ネックのケアにレモンやオレンジ等の柑橘系オイルを使うのは良くないらしいのです。
「うそだろー」と思って、このオイルに切り替えたのですが。
本当でした笑。
よく考えてみると柑橘系オイルは汚れ落としに使われているぐらい油分を除去してしまうのです。
保湿？そんな効果があるわけがないでしょう。
実際、あのアコギのMartin社も
Martinではレモンオイルを指板に使うのはお勧めしていません。レモンオイルに含まれている酸が
ギターの塗装を侵し、フレットを腐食させ、弦の寿命を縮めます。
出典：
https://www.martinguitar.com/about/faq/care-parts/
※ Can I use lemon oil on my fingerboard? を参照
と言ってるぐらいです。
では何がいいのか。
「Kiesel Guitars（旧Carvin）」のJeff Kiesel（VP、副社長）曰く
指板の汚れをスチールウールで磨き取ったら、Tung Oilで保湿
がベストだそうです。
出典：
https://www.youtube.com/watch?v=hSjLmkGr8qk
ということで、ヨットの木部ケアや家具のケアにも良く使われているという
Tung Oilを取り寄せて使ってみたのですが
これが凄く良かったんですね。
数日たっても指板はしっとり。
いわゆるレモンオイルとは全然使用感が違います。
Tung Oil（タングオイル）とはアブラギリという植物の種から取られたもので
日本では「桐油」と呼ばれているのだとか。（桐の仲間ではないそうですが）
前置きが長くなりましたが、こちらの商品は、
そんなTung Oilの中でも定番の「Amazon's 100％ Pure Tung Oil」を約40mlの容器に
小分けしたものになります。
この商品自体は400mlもあるのですが、普通の人には到底使いきれない量が入っています。
ですので多くの人に気軽に試してもらおうと、今回小分けに挑戦してみました。
ウエスやキッチンペーパーに少し取って伸ばしてもらうだけで、
普通のエレキギターやアコースティックギターの指板には十分でしょう。
40mlでも軽く5〜6回は使えるのではないでしょうか。
※ 使うときは少しずつ塗るといいです。あまり塗りすぎるのも良くないです。
塗り方は上記のKiesel GuitarsのYouTube動画を参考にしてください。
※ ラッカーやポリ塗装されている部分に使ってもあまり意味はありません。
サテン仕上げやオイルフィニッシュ、ローズウッドやエボニー、パーフェローなどの指板材にご使用ください。
2枚目の写真のように小さな40mlの容器に詰めて送ります。
（キャップの色、容器の形は異なる場合があります）